⽂部科学省「データ関連⼈材育成プログラム」
『医療・創薬 データサイエンスコンソーシアム』

イベント

第2回MD-DSC機械学習コンペティション「アイデア賞・インプリメント賞」の結果報告

医療・創薬データサイエンスコンソーシアムのイベントとして、2020年1月20日に、第2回MD-DSC機械学習コンペティション「アイデア賞・インプリメント賞」(2nd MD-DSC Machine Learning Competition)の結果発表と表彰式を行いました。本機械学習コンペティションは、受講生のスキル向上を目的としており、昨年度と今年度の受講生約110名に対して作品を募集しました。コンペティションの課題は、ライフサイエンス分野の問題を解決する機械学習モデルのアイデア(アイデア賞)やプログラム実装(インプリメント賞)です。募集期間は、2019年11月から約1.5カ月でした。結果として、アイデア賞に13作品(A1~A13)、インプリメント賞に4作品(M1~M4)が受講生から投稿されました。第3回連携機関連絡会議で、コンソーシアムの参画連携機関10社の審査員が、受賞作品を選考しました。アイデア賞には、第1位の作品と、同率第2位2作品の計3作品が選出されました。インプリメント賞には、昨年は受賞作品が無かった第1位と第2位に、今回初めて2作品が選出されました。受賞タイトルと受賞者は下記になります。

受賞作品タイトル 受賞者
アイデア賞 第1位 A4:痛みの見える化 チーム丸ノ内線(柳井雄一,岩瀬晃康)
第2位 A5:診察室を出た時の顔表情で言い足りなかったことを推察するAI チームいつまでもついてまわる(鈴⽊貴久、李慶姫)
第2位 A11:ショックバイタルと患者の既往から最初の一手を決める 佐藤友香
インプリメント賞 第1位 M4:協会けんぽの診療行為別SCRによる医療費の予測モデル 渡邊千里
第2位 M2:インフルエンザ流行に一番注意するべき地域を予測 妹尾琴実
ピアレビュー賞 A5:診察室を出た時の顔表情で言い足りなかったことを推察するAI チームいつまでもついてまわる(鈴⽊貴久、李慶姫)
ピアレビュー賞 M1:痛みを予測し異変をキャッチ 柳井 雄⼀

また今回も、受講生と研究会に参加した学生が評価するピアレビュー賞を設けました。第3回MD-DSC研究会会場に展示した作品ポスターを対象に、受講生達は1人3作品をピアレビュー賞に投票しました。投票の結果、ピアレビュー賞に同率1位となった2作品が受賞しました。

表彰式では、審査委員長の田辺三菱製薬株式会社鈴木様をはじめ連携機関企業の審査員6名の方々に、各受賞作品の講評を頂きました。今年のアイデア賞応募作品は、内容が多様で面白い作品が増えた為に、審査で数を絞り込む事が悩ましい状況でした。またインプリメント賞応募作品は、昨年第1回より応募数が増えて、機械学習モデルの実装レベルが向上しました。この様に機械学習コンペティションでは、参加受講生がアイデア出しや、機械学習モデルのプログラミング実装を体験しました。機械学習コンペティション開催にあたり、御協力頂きました全ての皆様に、御礼を申し上げます。

2019年度第3回MD-DSC研究会での表彰式より