⽂部科学省「データ関連⼈材育成プログラム」
『医療・創薬 データサイエンスコンソーシアム』

イベント

第3回MD-DSC機械学習コンペティション「アイデア賞・インプリメント賞」の結果報告

医療・創薬データサイエンスコンソーシアムのイベントとして、2021年1月18日に、第3回MD-DSC機械学習コンペティション「アイデア賞・インプリメント賞」(3rd MD-DSC Machine Learning Competition)の結果発表と表彰式を行いました。本機械学習コンペティションは、受講生のスキル向上を目的としており、昨年度と今年度の受講生189名に対して作品を募集しました。コンペティションの課題は、ライフサイエンス分野の問題を解決する機械学習モデルのアイデア(アイデア賞)やプログラム実装(インプリメント賞)です。募集期間は、2020年12月から約1カ月でした。結果として、アイデア賞に11作品(A1~A11)、インプリメント賞に6作品(M1~M6)が受講生から投稿されました。第3回連携機関連絡会議で、コンソーシアムの参画連携機関12社の審査員が、受賞作品を選考しました。アイデア賞とインプリメント賞には、下記の計6作品が選出されました。またピアレビュー賞として受講生からの推薦作品をオンライン投票で募集しました。受賞タイトルと受賞者は下記になります。

受賞作品タイトル 受賞者
アイデア賞 第1位 A5:臨床試験の成功率を上げます チームねこかえる(岡田淳平, 花田遥)
第2位 A10:複数台カメラを用いた画像モニタリングによる、集中治療室医療業務記録の全自動化 内御堂亮
第3位 A6:自動生活改善アプリ 一色聡志
インプリメント賞 第1位 M6:機械学習に基づいた重症新型コロナウィルス肺炎死亡予測モデル作成の試み 内御堂亮
第2位 M5:化学物質の発がん性予測モデルの構築及びウェブ予測アプリの作成 佐藤優樹
第3位 M2:地域行政ががん死亡率に及ぼす影響を予測する機械学習モデル 一色聡志
ピアレビュー賞 M3:階層化VAEを用いた因果推論とその医学応用 千田篤

表彰式では、副審査委員長の科研製薬株式会社亀井様と連携機関企業の審査員6名の方々に、各受賞作品の講評を頂きました。今年のアイデア賞応募作品は上位3作品の推薦数が拮抗しており、連携機関連絡会議での再度の投票で順位が決まりました。またインプリメント賞は昨年より応募数が増えると共に、機械学習モデルの構築・評価に留まらず、データの解釈に踏み込む発表も多数見られました。この様に機械学習コンペティションでは、参加受講生がアイデア出しや、機械学習モデルのプログラミング実装を体験しました。機械学習コンペティション開催にあたり、御協力頂きました全ての皆様に、御礼を申し上げます。

2020年度第3回MD-DSC研究会での表彰式の様子